UE5でゲーム作ろう!モーションマッチで華麗に障害物を乗り越えるアクロバティックな敵キャラと対戦できるシューティングゲームを開発しながらサンプル公開しています。
公開中 yossi40-100/GASP-ALS: Game Animation Sample with ALS Layering
本記事はGamePlay Cameraの削除方法の解説です。
前回記事で紹介したGamePlay CameraはUE5.5ではまだ不安定なので、パッケージ化には不安が残りますね。ということで削除しましょう。
本記事ではGame Animation Sample Projectオリジナルからの説明図にしていますが、GASP-ALSでも手順は同じです。
ステップ1:簡単対処
カメラコンポーネントの削除
CBP_SandboxCharacterの黒いカメラを削除しましょう。
カメラ関連処理の切り替え
コンパイルするとエラーがでます。エラーメッセージから該当箇所にジャンプしましょう。
SetupCamera関数でノード下が赤くなっている個所に飛びましたね。
これがさきほど消したGamePlay Cameraを使うための起動処理です。
2つ手前の、ウィジェットでどちらのカメラモードが選択されているか確認している部分から不要なので、下側に繋いで無効化しましょう
これでGamePlay Camera自体は使われなくなります。
が、カメラがプレイヤーのおなかに埋もれちゃいました。
これは従来のカメラが移動しているのではなくて、プレイヤーキャラ原点(カプセルの中心)に勝手に付くカメラです。
従来のカメラが自動アクティベートされない件
なぜそうなるかのカギはプレイヤーコントローラにあります。
PC_Sandboxを編集します
クラスのデフォルト/プレイヤーコントローラー
「Auto Manage Active Camera Target」自動でカメラを有効化するフラグがデフォルトオンからオフに変えられていますね。チェックを付けましょう。
2台のカメラのどちらを使うかウィジェットから明示的に選択するために解除されていたのだと思います。
ステップ2:プラグイン廃止
パッケージ化に向けてプラグイン自体を廃止するところまでやりましょう。
まずは要らなくなったSetupCamera関数は削除します。
関数自体不要です。
関連処理削除
前回記事で説明したゲームプレイカメラアセットに情報を渡すためのインターフェースも削除します。
消すときに下記の選択は「いいえ」でよいです。
「はい」だとインターフェース関数が通常のブループリント関数になって残ります。勢いではいを選んだ人は関数を探して消しましょう。
関連アセット削除
コンテンツ/Blueprints/Cameras フォルダ内の関連アセットを削除します。
※UE5.4のときのGameAnimasionSampleのカメラ制御を再現したい方はEnumは残しましょう。
消そうとするとほかでも使われているよと。これらはデモ用に複数キャラクターを同時に表示しているときのやつですね。強制削除してみましょう。
プラグイン廃止
編集/プラグインで「Gameplay Cameras」プラグインのチェックを外してUEを再起動します。
完了かなとゲームを実行しようとすると失敗しました。
該当箇所に飛ぶと先ほど強制削除した複数キャラ用のカメラ関連処理です。
関数自体不要なので、関数ごと消しましょう。
おわりに
これで実験段階のカメラを廃止して少し安心できますね。
UE5.4のときのGame Animation Sample Projectの3段階のカメラ切り替えを再現する方法は、次の記事で紹介します。(動画では説明済)
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