今回は、Megascansのすごーいサンプル(Derelict Corridor)とGame Animation Sample(GASP)を組み合わせて、Unreal Engine 5でリアルなゲーム体験を実現する方法をご紹介します!
先日の記事で「すごーいサンプル」自体は紹介しましたが、今回は実際にどうやって組み合わせるか(舞台裏)を実演解説していきます!
事前準備:GASPの入手
まずはGASP(Game Animation Sample Project)をまだ入手していない方は、解説記事を参考にしてください。


GASP-ALSはこちらの記事で、
さらに改造した私のシューティングゲーム化改造プロジェクトはこちらの記事で。
アセットの移行方針
当初、Megascansの方にGASPのアセットを移行しようとしましたが…
- プラグインの依存関係
- プロジェクト設定の違い
などからエラーや警告が多発し、この方法は断念しました。
(GASPは依存関係多め)
➡ そこで逆転の発想!
GASP側のプロジェクトにMegascansのアセットを移行する方法に切り替えました。
Megascansアセットの移行手順
- Megascansプロジェクトを開きます
- コンテンツブラウザ(またはコンテンツドロワー)で移行したい「DerelictCorridorフォルダ」を選択
- 右クリック → 移行(Migrate)を選択
- ※余計なアセットが混じっていないか確認してください
- 移行先として、GASPプロジェクトの
Content
フォルダを指定します - 数分で完了します(PC環境によって変動あり)

マップを開いて動作確認!
GASP側でプロジェクトを開いたら、Megascansのレベルを開いてみましょう。
Content/DerelictCorridor/Maps/DerelictCorridor

🔧 マテリアル警告への対処
一部のマテリアルで警告が出ることがありますが、「修正」ボタンで自動修正可能です。


ただし、保存を忘れると元に戻ることがあるので注意!
▶ 実行してみよう!
準備が整ったら、プレイしてみましょう。
右下の進捗が終わるまではマテリアルなどが仮状態で準備中です。無事に動作したら合体成功です!
操作
GASPの基本操作
- W・A・S・Dで移動
- スペース・Cでジャンプ/トラバーサルアクション(専用ブロックのみ)・しゃがみ
- Ctrl・Shiftキーで(歩き・ジョギング・走り)
- マウスでカメラ操作・エイム
私のプロジェクトでは、追加でこんなことができます👇
- 1キーで一人称/三人称視点の切り替え
- Qキー長押し + マウスホイールでライフルやピストルをもつ
- Cキー長押しで伏せ(匍匐前進)
- Fキーでカバー(壁に張り付く)
- マウス右押しながら左ボタンでエイム/射撃
- ライフル、ピストル片手持ち、両手持ち
- トラバーサルアクション強化
- ※GASP-ALS機能 専用ブロックに限らず、トレースチャンネルTraversableを設定したものが対象

🔍 シンプルな実装&解説
ベースとなる GASP や Advanced Locomotion System は結構難しいですが、、、

私の改造部分は、なるべくシンプルなブループリント構成にしているので、仕組みを理解して自分のプロジェクトにも応用しやすいです!
本ブログやYouTube動画で解説しているので、興味を持った方はぜひご覧ください。
⚠ 赤文字エラーが出たら…
暗い場所に行くと左上に赤文字エラーが出ました。
- 内容:MegaLightsの前提条件 ハードウェアレイトレーシングが無効
- 対処:プロジェクト設定から有効にし、UEを再起動



※もし開発マシンのスペックが足りない場合は、逆にMegaLights(レイトレ)を切る選択肢もあり?でも、それだとちゃんと動かない可能性あります(未検証)
まとめ
MegascansとGASPの組み合わせで、非常にリアルな動きや環境を手軽に実現できます。
まだキャラクター追加などの手順が難しめですが、もっと簡単に扱えるよう改良中です!
もう少し簡単化してから近日改めて手順説明マニュアル記事を書きます。
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